【サンムーン】アローラフレンドリー構築:レヒレツルギガブ【最終1746/96位】
あいさつ
こんにちは、なみのりです。
公式のインターネット大会のアローラフレンドリーにて、レート1746で100位以内に滑り込んだ構築を紹介します。
私は現在はWCSルールをメインに考察している中で、久々のしっかり考察したシングル対戦に取り組み、結構勝てたりして楽しかったです。
「このルールでしか強くない構築」ですが、単体考察を参考にして頂ければ幸いです。
コンセプト
WCSの発想をシングルに持ち込む、がコンセプトです。
選出の85%は、このレギュレーションで強力だと考察した並び「カプ・レヒレ+カミツルギ+ガブリアス」であり、残りのメンバーは対策しないと勝てないPTに出していきます。
詳しい構築の思考回路は後述。
個別解説
調整は解説が必要そうな部分のみ記述します。
カミツルギ@クサZ ようき ビーストブースト
137(20)-213(92)-152(4)-x-69(140)-177(252)
H-D:C特化カプ・コケコの、エレキフィールド下の、いのちのたま「10まんボルト」耐え
このルールではカミツルギより素で速くて弱点をつけるポケモンはエンニュートとファイアローくらいで、この2匹はほとんど見かけないのですごく動きやすく、耐久調整により全てのカプ系統に強く、等倍ならガブリアス以下の耐久のポケモンは全て倒せる、非常にWCS環境にマッチしたポケモンです。「しんくうは」はタスキ潰し用(特にパルシェン)で、ビーストブーストの相性もバツグンです。
カプ・レヒレ@ウイのみ ひかえめ ミストメイカー
176(244)-x-135-161(252)-150-107(12)
H:「ガーディアン・デ・アローラ」で「ウイのみ」が発動するように4n
「ちょうはつ」と「ミストメイカー」により絡め手に強く、その汎用性を落とさずに、カプ・テテフ+パルシェンの組み合わせに対応することができるよう育成しました。HPに振るだけですごく硬く、任せたい相手よりは速い優秀なポケモンです。
その耐久から、「ウイのみ」は特に狙わなくてもそこそこ発動しましたし、サイクルの中で狙って発動させに行くこともよくありました。
「ハイドロポンプ」はしっかり8割程度しか当ててくれず、「しぜんのいかり」については絶対に9割も当ててないお茶目さんでした。
クワガノン@オボンのみ ひかえめ ふゆう
181(228)-x-111(4)-187(36)-112(132)-77(108)
B<D
S:4振りハピナス抜き
一番の仕事は受けループ対策であり、ミミッキュの「トリックルーム」からの切り返しの戦術を選んだ場合のアタッカーでもあります。
このルールの受けループの基盤は「ラッキーorハピナス」+「エアームドorヤドランorドヒドイデ」だろうと思い、ラッキーやハピナスをはねやすめで試行回数を稼ぎつつ「ハサミギロチン」で突破するための構成です。調整は私が1から考えた、いわゆる自慢の受けループ対策です。
なお、受けループには1戦しか当たらず、「ハサミギロチン」のppを増やし忘れてた上に、ハピナス相手に「ハサミギロチン」を5回全て外すドジをかましていました。(その試合はカプ・レヒレが頑張って勝てたので笑って許しました)。
183-200(252)-116(4)-x-105-154(252)
じしん、げきりん、ほのおのキバ、どくづき
特に語ることもない普通のスカーフガブリアス。「どくづき」はミミッキュに抜群を取れる「アイアンヘッド」の方がいいです。
ドラゴン半減効果のあるミストフィールド下でも、浮いている相手に対しては「げきりん」が弱体化されないことは覚えておきましょう。これにより、ミストフィールド下でも無理やりテッカグヤを突破したり、バルジーナ関係の並びを崩したりもできました。ミストフィールドのターン数にも注意しつつ、打つ技とタイミングを見誤らないように気をつけていました。
201(244)-181(236)-110-x-110-84(28)
S:+1で最速テッカグヤ抜き(意味なし)
元々「ニトロチャージ」で最速テッカグヤを抜く調整だった個体の流用です。この型だとS28をダウンロード対策にB4D12S12に直した方がいいです。
「ねこだまし」はタスキ潰しやフィールドのターン調整にそこそこ役に立っていました。「とんぼがえり」はミミッキュの「ばけのかわ」を剥がしつつ後続を無性降臨させることを狙って採用しましたが、「じしん」の方が欲しい場面が多かったです。
@フェアリーZ いじっぱり ばけのかわ
161(252)-156(252)-102(4)-x-125-116
じゃれつく、シャドークロー、トリックルーム、のろい
わかりやすいギミック構築に刺して行くポケモン。必ず1回行動できるということで「トリックルーム」は特性と噛み合う強烈な切り返しになります。「トリックルーム」をしたい構築にしか出さないので、性格は「ゆうかん」で良かったかもしれません。
選出
・基本選出
85%はこれだったと思います。たまに炎技の通りがものすごくいいパーティも見かけたので、その時はガオガエンを誰かと入れ替えて出します。
・バトン構築、受けループ等
対策すれば勝てるパーティに勝つ選出で、実際に負けませんでした。ただし、45戦中受けループは1戦のみ、イーブイバトンも1戦のみ、オニゴーリ入りは0回と少し環境読みが外れた感はありました。
苦手なポケモン
・めざ氷エンニュート
基本選出をカモにできるので相性は最悪です。幸い1戦しか当たりませんでした。
・壁コケコ展開
選出段階ではわかりにくい壁+積み構築にはミミッキュを出せないので辛い戦いを強いられました。
戦績
TN:なみのり
33勝12敗 最終レート1746 (最高1761)
最終順位96位
構築の経緯
アローラフレンドリーのレギュレーションは、簡易に言えば「WCSルールのシングル版」だったので、WCSルールで強いポケモンを軸にしよう、というのが発想のスタートでした。
結論だけ言うと、現状のWCS環境はカミツルギ、カプ・レヒレ、ウインディを中心に回っています。
シングル側の発想として、このルールではガブリアスが非常に多いと予想した(事実使用率1位)ので、動きにくそうなウインディは外し、ガブリアスに不利をとらない、カプ・レヒレ+カミツルギから構築をスタートしました。
カプ・レヒレへの草技、毒技の引き先としてカミツルギが優秀なので、基本的には先発レヒレから入ることを想定し、電気技に対する引き先としての地面枠が欲しくガブリアスを採用しました。型はカプ・コケコに交換読み「マジカルシャイン」を打たれても仕事ができるよう、スカーフで確定です。前2匹の型は後で考えることにします。
ここまでを基本選出とし、対策していないと負ける壁構築、イーブイバトン、オニゴーリ入りにはeasy winができるように、「のろい」+「トリックルーム」のミミッキュを採用しました。
しかし残り2枠が全く決まらないので、できる限り、カプ・レヒレ+カミツルギ+ガブリアスで勝てるようにしてから考えることにしました。カミツルギの持ち物について、当初はASタスキだったのですが、少しフリーで回した時に火力不足を感じたのでクサZ持ちにし、行動保証のための耐久調整を施しました。絡め手や、突然の変なポケモンに勝つために、カプ・レヒレは「ちょうはつ」+「しぜんのいかり」持ちにし、流行ると思ったカプ・テテフ+パルシェンの組み合わせに自然に勝てるよう、カミツルギに「しんくうは」を仕込み、カプ・レヒレに「ウイのみ」を持たせました。
残りに求められることは、カプ・レヒレだけでは対応しきれない受けループ対策と、ここまでで発生している一貫(特に気にしたのはスカーフ持ちが多そうな、ガブリアスの「じしん」と、カプ・テテフの「サイコキネシス」)を選出段階で切ること、対応を見誤ると厄介なテッカグヤの選出を遠ざけること、ミミッキュの処理ルートを増やすこと、を全部詰め込んだ結果、ガオガエンとクワガノンの2匹に決まり、技も自然に決まりました。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
「汎用性を落とさずに流行を対策する」ことと「基本選出で勝つ」ことを徹底したことで机上論で組んだパーティでも勝てました。今後の自身の活動の参考にします。
久々にシングル対戦に取り組み自覚したのは、やはり私はシングルの方がダブルよりも強いという自覚。ダブルでは本当に勝てなくて、少し挫けそうですが頑張ります。
連絡先(twitter)→
@naminorialien